パパムジカ

ピアノ・ギター・DTMが上手くなりたい人のブログ

ピアノ弾きに役立つ音楽理論「調」について

私は怠け者だ。先に理屈を理解しておくことで楽に譜読みができないかと楽典をかじったが、序盤は楽譜の記号の読み方や和音の名前など覚える単語が多く参ってしまった。しかもそれだけでは役に立たない。一通り読んでみて、素人なりに譜読に関して一番役に立ったものは”調”についての記述だった。なるべく難しい言葉を使わずに記述できるよう試みる。

 

■”調”を判別することのメリット

・弾くべき音が1オクターブ中、12択から8択まで絞り込める。

・伴奏でよく使う和音がわかる

 

■そもそも”調”とは

1オクターブ間の12音のうち

どの8音を使うか”の組合せ

 

西洋音楽は1つの音から、振動数が2倍となる高音までの間隔を”1オクターブ”とし、この間隔を12分割したものがピアノの鍵盤。そして、12分割の音を最初の音から+2,+2,+2,+1,+2,+2,+2,+1 の順に上がる8音の組合せを基本とした。これがおなじみの”ドレミファソラシド”の音階。この8音の組合せを”長調(メジャースケール)”という。

 

開始音がド(和名:ハ,英名:C)なら”ハ長調”(Cメジャー)開始音分だけ組合せがあるので調は計12種類ある。下記は一例。

 

また、長調とセットでよく聞く”短調”(マイナースケール)は+2,+2,+1,+2,+2,+1,+2,+2の順に上がる8音の組合せであり、長調の開始音より2つ低い音から始まる

 

 

■調を知ると伴奏に使える和音がわかる

伴奏で使われる和音は調の8音を一つ跳びで鳴らす音を基本としている。それを理解するだけでバイエル程度の左手伴奏は簡単に予想がつくようになる。

 

■調の判別方法

では、楽譜を見てどのように調を判別するのか。楽譜の一番左側に書いてある#、♭の数を見て五度圏という図を突き合わせることで判別できる。この#、♭は”調号”といい、名の通り曲の調を示している。下記はウィキペディアからの引用した五度圏の図。他にも読みやすいものがネットに転がっているので探して欲しい。